映画「怒り」を観たので感想や考察。(ネタバレ注意)
こんにちは、Mogloveという団体に所属している、きたにと申します。
今回は9/17公開の映画「怒り」というものを観てきました。
観る前は、妻夫木聡の渋かっこよさと宮崎あおいの可愛さを目当てに行ったんですが、
実際に観てみると話の内容が難しすぎてそれどころじゃなかったです!!
さっそく映画について話すと、
この映画は、いつしか交際を始めた①愛子と田代、②同居を始め互いの関係が深くなっていく優馬と直人、そして③泉と辰哉が無人島で出会う田中、この三組を通して「人を信じる」ことについて考えさせるものであったと思います。
たとえどんなに愛する人でも「信じられない」という気持ちを抱いて苦悩してしまう。
その一方で絶大な信頼を寄せている人間から信じられない裏切りをされてしまうこともある。
果たしてあなたは、愛する人を信じることが出来るでしょうか。ということとその周りの人物の行動と感情により何かを感じさせられる作品だったのではないでしょうか。
映画を観て「人を信じる」ということの難しさについて考えさせられましたが、それだけではありません。
この映画の制作者はどういうものを信じればよいか、どういう人は危ないか。についてもヒントを出しているように思います。
まず、疑われた人物と犯人についての特徴をまとめてみます。
①田代(役:松山ケンイチ)
町にふらっと現れた身元不明の男で愛子の父から仕事を与えられ働くことになる。真面目に働き、愛子への感情も父に真剣に話している姿が描かれている。
②直人(役:綾野剛)
藤田優馬が、サウナで住所が無い直人に出会う。その後優馬に居候をさせてもらうことになった直人。関係が深まった直人は病気で寝込んでいる優馬の母と面会をし、心優しい直人は、優馬が仕事をしている間よく看病や話し相手になるために優馬の母の所へ行くことになる。
③田中(役:森山未來)
無人島で出会ったバックパッカー。泉が米兵に襲われた後日、辰哉と話しているときに泉が米兵に襲われているときに「POLICE」と叫び米兵を追い払ったと言う。
真剣に生きてそれを「行動」に移している田代と直人に対して、田中は言葉だけです。
私はこれを観て人を信じるにはその人自身を信じるのではなく、「行動」を信じるべきと表現しているように感じました。。
私たちは普段どのような人を信じ、どのような人を疑うかをよくわからずに感覚で行っていないでしょうか。
感覚で行ってしまうとこの映画のように、信じられる人と信じられない人の見わけがつかなくなり、結果的に大切な人を失ってしまうことになるかもしれません。
そのようなことが起きないように、行動を見ることによってその見分けをつけようというようなメッセージもあるのではないでしょうか。
うーん、やっぱりこの映画は難しいですね。。
まだまだ考えさせられることがたくさんありそうです。
毎週末に映画を観て感想を言い合う会をしているので気になった方は是非どなたでもご連絡ください!一緒に映画について話し合いましょう(*^_^*)
では今回はこのへんで(o・・o)/
<しきとらさんの感想はこちら>
いまを生きる~O Captain! My Captain!~
どうも。Moglove主催者のタマオです。
今週はいまを生きるを観てきました。あらすじは以下。 My Life is Moive – 映画のような人生をさんより引用
あらすじ
舞台は規律の厳しい全寮制の超エリート高校。高校生の仕事は良い大学に入る事。その為に邪魔なものはすべて切り捨てる的な風潮のある学校。生徒たちは望んでそこへ入ったものもいるし、親から言われるがままに入ったものもいる。
高校生と言う多感な時期、そんな息苦しい学校に型破りな先生がやってくる。彼の受け持つ教科は英語(つまりは国語)。主に詩について教えることになるのだが、彼は既存の教科書を破り捨てろと言ったり、机の上に立ち上がって物事を見ろと言ったり、規則などに縛られない自由な発想を子供たちに教える。
そんな先生に生徒たちは最初は戸惑うも、息苦しい規則に嫌気がさしていたこともあり、次第に先生のいう事に惹かれるようになる…
こんな感じのあらすじです。
ロビン・ウィリアムズが教師役となり、親から抑圧されがちな生徒に対して「いまを生きる」ということをいろんな角度から感じさせるお話です。
途中まではテンポが遅く感じ、「つまらねー」と感じてしまう部分もありましたが、後半になるにつれて夢中になり、結果的には最後に泣いてしまいました。
「O Captain! My Captain!」
この映画を観て私が思った2つのこと。
1.抑圧するような教育を行う親(教育ママに近しい)とは対話的な解決が必要。
映画のなかでは、名門校の少年たちを抑圧する親として主人公の父親が描かれます。
よく聞くこの「抑圧する」親。
映画を観ていく中では悪者っぽく写っており、結果抑圧する教育をしたことが悲劇を生むのですが、果たして僕ら(少年たち)はこの抑圧するような親に対してどのように向きあえばいいのだろうと思うのです。
もちろん。こちら側から「抑圧することは間違っている。子供の好きなように生きさせるべきだ!」と主張するのは簡単なのですが、それは抑圧する側のやっていることと同じなのです。
「名門校にて勉学に励み、ハーバード大学に進学し、医者になりなさい。課外活動なんてくだらない」
「抑圧することは間違っている。子供の好きなように生きさせるべきだ!」
これって自分の意見を押し付けるという意味では全く同じことだと思うのです。仮にどちらかが正しいのだとしても。
こういった対立に対して僕らはどのように向き合っていけばいいのだろう。もっと対話的な解決が必要だと思うのですよね。
だからこそ、「抑圧すること=悪」のような固定観念をこちら側が持ってしまうと、固定観念VS固定観念になり収集がつかなくなってしまうのかなと。
抑圧する理由はいくつかあると思っていて、
昔受験に失敗した過去があり子供に取り戻してほしかったり、自分自身の今の生活が苦しかったり・・・そういった一人一人抑圧する理由があるはずで、その理由にこちら側も真摯に向き合う必要があるように感じるのです。
教育ママを見た時に、無意識に感じるあの胸の嫌な感情を持ったままの僕では、教育ママとともに未来を築いていくことは難しいんだろうなと。
心を閉ざさず相手のニーズをしっかりと受け取ったうえで、相手に自分の意見を受け取ってもらう。そんな対話型の解決方法が必要なのではと感じました。
2.人の大きな決断を支援するときは、本気で向き合う必要がある
ロビン・ウィリアムズが教師役となり、「いまを生きる」ことを教えていくのだけれど、あまりにも教えが軽すぎるなと感じる部分が多々ありました。
多感な高校生に対して、「いまを生きろ」「自分のしたいように生きるんだ」と言って放ったらかしでは絶対ダメで、その道へと一歩を踏み出そうとする人達をサポートしなければならないのではと感じました。
彼らはそれこそ抑圧された環境で生きているのだし、両親のこだわりもかなり強い。そんな中、彼らを「いまを生きる」道へほっぽり出すだけなのは少しいただけないなと。
自分自身が誰かの決断に向き合うときは、決断しその道を歩み始めたところまでしっかり見守ります。
それこそ一生の付き合いだと思って接するし、だからこそ大きな決断に対して一緒に向き合っていけるのかなと。
総合評価
3.5
ロビン・ウィリアムズ好きならぜひ。そうでないなら、わざわざ観る必要はないかなと思います笑
この映画に感動したのであれば、ぜひグットウィルハンティングを観てください!より深い対話も描かれており、私は大好きな作品です。
16年9月11日(日) 活動第1回目
午前十時の映画祭7
~デジタルで振り替える永遠の名作~
http://asa10.eiga.com/2016/theater/616.html
日時
9月11日 10:00~12:10
場所
TOHOシネマズ 日本橋グループB
【住所】
東京都中央区日本橋2-3-1 コレド室町2 3F
【電話番号】
050-6868-5060
※チケットは個人で購入をお願いします。現地集合です。