"SCOOP" 感想 ★★☆☆☆:詰め込みすぎだよ...
はじめまして、こまこです。初投稿です。
さて、この映画「SCOOP」封切りの次の日に観てきましたが、あれですね、思ったよりも映画館が混雑していて、世の中の人はこんなにも積極的に消費活動を行っているのか、ということに驚いたり、嬉しかったり。
私も家で寝てばかりいないで、外出しないと!と思いました。
まずは予告→
で、感想は、題の通り。★★☆☆☆ 40点!
「詰め込みすぎだよ、結局何がしたかったの?」
・・・・・・・・・・・・ここからネタバレand酷評・・・・・・・・・・・・・・・
この映画の要素、ウリって色々あると思うのですが大きくまとめると
- 週刊誌業界ってこんなとこだよ!のお仕事紹介
- 二階堂ふみちゃんの社会人成長日記
- 福山のPRビデオ(結婚しても、こんな下品な役やれちゃうよ!)
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4. 福山と二階堂ふみちゃんのラブシーン
5. 福山演じる都城静のカメラマンとしての一生(ここは壮絶なネタバレになるので口を濁しますが)
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かな。(完全に私観)物語の中盤までは1~3。で、ここはそんなに悪くはないんですよ。音楽もかっこいいし、出てくる街(六本木、表参道、中目黒)もおしゃれに描かれて、勢いがある。東京!芸能人!欲求!って感じ。誰でも一度はあこがれるんじゃなかろうか。
観ていて「うわー週刊誌ってこんなことしてるんだー」ってなりました。(単純)
問題はね、4から。
ここでいきなり物語のトーンが変わっちゃうんですよね。
1~3までは、週刊誌のゲスさと、でもそこのやりがいという相反しそうなものを、強烈な下ネタと皮肉を交えつつ、描いているわけですよ。
なのに、4に入った途端、いきなりシリアスになっちゃうんですよね(しかも安っぽい)
言うならばTED+働きマン!を観ていたはずなのに、いつの間にか海猿になってしまったような驚きです。(例えが下手過ぎるが他に思いつかない)
4に入って、福山がカメラマンを志した理由がわかるんですけど、そんなのここまでの流れだったら「女子高生のパンチラを合法的にとれるのは、カメラマンだけだ」でいいんですよ、そこは。でも、戦場カメラマン、とか言っちゃうセンスのなさ。
そして、二階堂ふみちゃんとのラブシーンもそれはそれはエンジェリックなんですよ。無音で、アップで。物語の最初に風俗嬢抱いてた福山はどこ行ったの?ねぇ。
5は本当ネタバレもネタバレなので、書きませんが、本当唐突過ぎてびっくり。
観客を置いていってビックリさせることが起承転結の転と思っている、構成作家、脚本家は本当勉強し直した方がいいよ、マジで。
それで、この映画って結局コメディじゃなくて、シリアスだったのか・・・って驚いているうちに映画終わってスタッフロールなんですけど、そこではね、またコメディに戻るんだよね、何故か!
もう本当なんだったんだよ!って感じ。
とここまで酷評しましたが、上で述べた一個一個の要素自体は悪くはないんですよね。
出版業界の中でも週刊誌っていうこれまで、あまり題材としては扱われていなかったところを、福山と二階堂ふみという、追い掛け回される側の人が演じるっていうのも面白いと思うし、二人とも滅茶苦茶かわいいし、かっこいいし。ラブシーンもそれ単体なら素敵な描き方をされていたとは思うし、最後についても・・・演技はよかったと思います。
だからこそね、それを全部ごちゃまぜにした雑さがね・・・
やっぱり尺とか製作費の問題なのでしょうか、この要素を全て違和感なく描き切るには最低でも2クールのドラマじゃないと無理な気がする。でも、こんな下ネタ満載のをゴールデンで流せないし、深夜だとこのキャストでは無理だし・・・って感じなのかな、わかんないけど!
週刊誌業界についてもね、面白かったけど、芸能スクープ班とグラビア班の派閥争い、とかもっと丁寧に描いたらよかったのに・・・と思いました。
だからね、感想としては本当詰め込みすぎたら、駄目!本当に勿体ない作品だと思いました。(出てくるスキャンダルは小泉進次郎とかAKBとかNEWSの元ネタを意識できて、最高だったのに)
SCOOP感想でした!